今晩Works

基本推しが出てる作品はなんでも感想文書く人のブログ

世界征服彼女(花之宮亜子)

どうも毎回エロゲやる度になにかしらの心の傷を負ってブログ更新に間が空いてしまうわ……まだ全快してるわけでもないんだけどね……

しかしここの最近は世界的にこんなことになるとは予想できなくて最悪のタイミングで仕事を辞めてしまったり、例のウィルスのこともあり家で過ごす時間が極端に増えたので本当に暇でいよいよやることもなくてね。

エロゲでもするかぁ!!と思ってもちょっとまだ推しの声はまともに聴けそうもなかったので、そういえばいつだかのテックジャイアンに『世界征服彼女』がまるまる入ってたじゃん!と思ってまさに今、現在進行形でプレイしてるわけなんすよ。

 

いやぁ少し前のエロゲとか最近は雑誌の付録でまるまる収録されてるからいいよね。

何年か前に『好き好き大好き!』が収録されたやつも買った気がするよ。まあそれも積んでるんだけどね……

今回のゲーム、実はつり乙好きになりたての頃から実店舗行く度に探してはいたんだけど、ファンディスクしか見当たらなくてどうしようかなって割と諦めてたからこういうので収録されたから助かった。ファンディスクは買ってたんだけどそれだけでプレイするものでもないしね。

 

 

さて前置きはともかく感想書いていこうね。

ゲームの全体的な印象は思ってたよりつり乙と共通する設定がふんだんに盛り込まれててワクワクする。まあ本来はつり乙にセカジョの設定を引っ張ってきたって言う方が正しいんだけど、先にプレイしたのがつり乙の方なのでついつい演出とか見てつり乙っぽいなって思ってしまう。

亜子のBGMのメロディが瑞穂のBGMと共通だったりね。まあ瑞穂のBGMのタイトルが『いとこの好きな口笛なんです』だからプレイ前から察してはいたけど。確か記憶が正しければ瑞穂ルートかアフターかで亜子、というか花之宮本家に関する言及があったような気がするし。

あとはつり乙2の才華クンの中の人がセカジョではアトレっぽいキャラ演じたりしててなんか妙に面白かった。

楽しい。やっぱり東ノ助氏の書く文章好き。小気味よくて気持ちいいし久し振りにテキスト読んで声出して笑った気がする。

 

 

まあでも亜子ルートの全体的な感想を言うとめちゃくちゃつらくて素直に楽しめなかったんだけどね……

そもそもこのゲーム、メインヒロインが主人公と産まれたときからずっと一緒に過ごしてる上に世界征服をするためにアホみたいにでかいロボットを所持してるって設定からしてメインヒロインである闇野夢子が物語の根幹に絡んでくるんだよね。根幹に絡んでくるというより根幹そのものだよね。

正直始まったときから嫌な予感はしてたんだけどやっぱり身構えててもつらいものはつらい。これがまた夢子が自分の好意とか割と明け透けに言うから余計につらくて……

主人公が亜子に惹かれてるのわかってても好意を向けてくるし、こう。つり乙のルナ様ルートにおける湊を思い出してしまって胃がズンと重くなった。でも蓋開けてみたらこっちのが何倍もしんどかったけどな!

また亜子のことが好きなんでしょ!って夢子から詰められるところも個人的にはつらみポイント。

わかってんなら突いてくるんじゃないよ!どうしようもないところを責められるとマジでしんどいんだよ……

 

こういうのがあるから本妻がいる系のゲームってあまり好きになれないんだよなあ。

特にこのゲームは夢子がめちゃくちゃディスコミュニケーションで序盤は主人公を介してでないと他者と会話ができないキャラクターなのでマジでつらい。

というか始まってすぐの幼少期のエピソードで夢子を泣かせるやつはやっつける、ずっと一緒にいる!って会話を聞かされるとマージで他の子を選ぶことに抵抗を覚えてしまう。エロゲ向いてないよ僕。

 

亜子ルートでは主人公が亜子との交際を夢子に報告したら(夢子は前日に二人が抱き合ってるところを見てしまっている)自分の感情をコントロールできなくなってそれまで一旦は取り下げてた世界征服を再開させようとするし、その後は亜子にひたすら竹刀でシバかれるわ主人公にも亜子が好きだから応えられないって言われるしで本当に見ててつらさしかなかった。

いやわかるよ。正々堂々勝負して夢子を納得させようとしてやったっていうのも、夢子自身も勝ち目がないこともわかってて勝負を受けてるのもわかるけど、それにしたってちょっとつらすぎじゃありませんかね……?

身も心もボロボロになってしまいには子供みたいに泣きじゃくるヒロイン見たらもうしんどくてしんどくて。こういうの見てると更に自分自身の過去のトラウマも思い出しちゃうからだめなんだあ……

これがまた夢子がお父さんとお爺ちゃんの研究手伝うからって海外に留学しちゃうからもう夢子の先のことを考えるとつらすぎて死にたくなっちゃう。

 

そういうことがあるから亜子とのいちゃいちゃシーンとか見ても素直に喜べないんだよ……

いや良かったよ。亜子は面白かわいいし花之宮家でのイベントもとっても良かったと思うけど本当に夢子にどうしても感情移入しちゃうからもう後味がめちゃくちゃに悪くて。もうこうなったら徹底的に夢子は最後に取っておこう思ったから、あとこれ3回も見ないといけないの?って考えたらそれだけでつらいんよ。

 

 

そしてアダルトシーンもまたいっそうつらくさせたんだよ。

五行なずなさんは本当にとっても良かったんだよ、それは本当なんだ。

やっぱりいい塩梅でお芝居される方だなって思う。亜子の設定が愛国心が強すぎて国家斉唱、軍歌を歌いだすとか休日は街宣車で演説してるとかアダルトシーンのフィニッシュに万歳三唱しだすとか今の時代に出してたら間違いなくアウトだなってキャラだけどギャグキャラに振り切ることもなく絶妙なバランスになってるのは五行さんの演技によるところも大きいと思う。その辺はつり乙でもそう思ったし更に遡れば『その花びらにくちづけを』の頃から思ってた。

アダルトシーンでの演技もうまい。今回はヒロインの数が多いのでアダルトシーンは本編とおまけでひとつずつしかなかったけど十二分な仕上がりだったと思う。

アダルトシーンの内容的にちょっとうーん?って思うところもあったけれど。僕は女の子が嫌がってるのにグイグイ行くのが本当に苦手なだけなのでこれは単なる好みの問題なんだけどね。あと破瓜だけは本当に絶望的に楽しめないだけなんだ。

 

ただ本当に申し訳ないんだけど最近は特に推しの声でしかそういうのを聴かなくなってしまってたからなんというか、どういう気持ちで聴いたらいいかわからなくなってしまって。気持ちの持って行き方がわからなすぎて困った。

あと単純に性嫌悪が多分変な方向に拗れたからかもしれない……とにかく嫌悪感とは違うけど良い感情でもない不思議な感覚に苛まれてしまってだめだった。エロゲ向いてないよ僕。

 

 

とまあ、今回はこのような感じになってしまいました。

でもホントに夢子に感情移入して勝手に死ぬほどつらくなっただけで内容は普通に良かったと思うよ。

 

僕は無駄にいろいろ考え込んで楽しみきれなかったけど「そんなこと話したら、初夜を迎える前に俺の通夜が始まるっつうの」って台詞とか、亜子との距離がグッと縮まって良い雰囲気になったときのモノローグでは島崎藤村の詩を使って主人公の気持ちを表したりするところとか文章的にも、あーこれ好きだなって感じのもしっかりあったし。

ただ、マジで次誰からやろうかなって少し気が重くなってるのは事実だけど……

 しかも今回は世界征服を止めるために転校してきたって設定の亜子のルートだったから面と向かって衝突できたけど他の子はどうなるんだろうって今からちょっと不安だよ。でも取り敢えずは癒しを求めたいから次は桜子かな……

まあでも夢子ルートやるまでの辛抱だからホント……がんばろうね!!

 

 

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