今晩Works

基本推しが出てる作品はなんでも感想文書く人のブログ

パーフェクトブルーを観ました

つい今しがた劇場でパーフェクトブルーを観てきました。

帰宅一番ですることと言えば、そう。感想文を書くことです。

 

 

いやもうね、思春期という多感な頃の僕にいろんなことを植え付けてきたこの映画、最高としか言いようがないんですよね。

当時ビデオやDVDでしか観たことがなかったこの作品を大人になってから劇場で観られると思ってなかったよ。

映画館で観てあの何とも言えない読後感というか、そういうのを味わえることが本当にありがたいし何より嬉しいよ僕は。

 

 

シナリオについての感想には触れないけど、あの頃と今と抱く感情があまり変わることなく鑑賞できて良かった。

いい映画だよ本当に。

 

ただ、個人的にこの映画の絶頂というか最も高まれる冒頭のライブシーンで遅れて入場して来て席を探してうろうろしてる人に画面遮られて消化不良に終わったのが本当に腹が立ったからもう二回は観たいなって思っちゃった。

遅れて入ってくるにしてもなんか屈んで邪魔にならないようにするとかの手心がほしかったよね。僕の絶頂を返してほしい、マジで。

 

 

さて。大人になってから性嫌悪拗らせた僕にとってはあの気持ちが地に堕ちるお色気シーンが観る前から唯一ネックだった部分はあったんだけど、今回はそれ以上に当時中学生だった僕を先端恐怖症に陥れた殺害シーンが精神的に来たので結果的に気にならなかったのが良かったよね。全然良くないけど。

 

いや本当に劇場で直視できなかったよね、あのアイスピックブスブスシーン。

トラウマをあんなド直球に刺激されると思わなかったマジで。

僕はなんの作品でもそうだけど痛いシーン見ると同じところが痛くなってきたような気がしてつらくなってくるタイプの人間だから本当にあのアイスピックのシーンが怖すぎて死にそうになっちゃった。

当時はね、初めて観た後に実家でアイスピックを見ると怖すぎて引き出しの奥にしまったり鋭利な先端の傘を見たりすると刺されるところ思い出してわき腹が痛くなってくるくらいにはトラウマを植え付けれたものだよ。

いやそれにしても目はだめだよ目は。

 

それを劇場のバカデカ画面と迫真の音響で観たら精神こわれるで。

カメラマンがブスブスされてるシーンは薄目でしか観られなくて泣いちゃった。

痛いの、やだよ……

 

でもそれはそれとして駐車場でバカデカ音量の愛の天使が流れるシーンでは来るぞ!ってなってニヤニヤしちゃったよね。

 

 

いやしかしホント、いい映画だよパーフェクトブルー

終わってもなにひとつスッキリしないし、殺害シーンでトラウマを刺激して僕の精神をすり減らすし。

観た後はなんか消化不良感を覚えて本当に気分が悪くなるけどそれが、あぁ……パーフェクトブルーを観たんだな……って気持ちにさせてくれる。

それを劇場で味わえるのめちゃくちゃ贅沢で今とても充足感に満ちてる。

本当にカロリークソ高いけど本当に最高の映画だよ。僕にとっては。

 

 

でもこれ多分大人になってから初見だと時代設定も相まってこうはならない気もするから思春期真っ只中で多感な時期に観てほしいなって思った。

のちの人格形成に多大な影響を与える可能性もあるけど本当に中学生に観てほしい、そんな映画だよね。

でも大人にも観てほしい、刺さる人には刺さるので。アイスピックも刺さるし刺さるところいっぱい!

 

 

みんなもこの映画観てこのもやもやを共有しよう。

この、観た後になんとも言えない微妙な気分になるのが好きな人には刺さるはずだから。

パーフェクトブルー、本当にいい映画だしこれを劇場で観られるって贅沢をみんなも味わおう。